サスティナブルな世の中を実現し地球の未来を救うため活動している「ゆう」です。
近年では、ポータブル電源は地震や台風などの災害時の電力を確保する大事な防災用品と認識され「一家に一台持っておきたい」そんな時代になってきました。
ただ、どんなポータブル電源を選ぶのがいいのだろうか?正直なところ、たくさんあるのでわかりませんよね。
そんな中、まだまだ新しいポータブル電源のブランド「ELECAENTA」の最高傑作ポータブル電源「S600W」が「防災」だけでなく「アウトドア」など様々に適している性能なので、読者の皆様にレビューをお届けしていきます。

電池が交換できるELECAENTA「S600W」とは?
「ELECAENTA S600W」は、2月19日から応援購入サイトMakuakeでクラウドファンディングが開始されたポータブル電源です。
最終的には4,000万円を超える応援購入が確認されており、かなりの人気を集めています!
なぜそこまで人気なのか?その理由として3つの大きな特徴があります。
S600Wの3つの特徴
- 電池が交換できる機能を持つ
- 交換電池単体で充電することができる
- 交換電池を複数個持つことで超絶大容量ポータブル電源に早変わり
2021年でもかなり希少な「電池が交換できる」ポータブル電源
S600Wの最大の特徴は、本体と電池部分が分離することで、電池が交換できるという革新的なポータブル電源です。
2021年でも電池交換式のポータブル電源は、かなり数が少なく希少なのですが、交換できることで何が凄いのかというと災害時に安心というところです。
ココがすごい
もしもの災害時に避難所などでS600Wを使用していて電池の残量がなくなったら、そんな時は備えておいた交換電池に交換すればあっという間にフル充電!

電池単独でも充電できる
さらにS600Wが凄いのが、交換電池は単独でも充電可能なところです。
S600W本体をどこかで使用しながらも、交換電池をもう一つ持っていればカンタンに交換して、電力がフルになっちゃうんですよね。
ココがすごい
S600Wは本体を例えばベランダで仕事しながら使いつつ、交換電池は室内でAC充電しておけば、本体の電力がなくなれば、充電しておいた交換電池に交換するだけ!「わずか30秒でフル充電」が実現し、まるで半永久的に電力が使用できる!?なんて感覚が味わえます。
玄人の方だと、例えば、交換電池は車のシガーソケットで走行充電しながら、本体は車の上部に取り付けたソーラーパネルで充電!そうすれば、2台同時充電が可能!なんてもことも・・・
交換電池を複数個持つことで超絶大容量ポータブル電源に早変わり
近年、大型化し大容量のポータブル電源が増えてきている中、重くて持てないから購入を断念した方も多くいると思います。重いものでは最近は20kgを超えてきており、もはや「ポータブル」と呼べるのか?さえ疑問です。
そんな中、S600Wは容量を増やす場合は電池だけ追加で購入するだけ!
あとで詳しく解説しますが、S600W容量は「740Wh」ありますので、交換電池を1個追加すれば「1480W」に、2個追加すれば「2,220Wh」もの聞いたこともないような超絶大容量ポータブル電源に早変わりするのです。
S600Wの重さ
- S600W本体(電池込み):7.5kg(740Wh)
- 交換電池:4.0kg(740Wh)
- S600W本体のみ:7.5kg - 4.0kg = 3.5kg
- S600W + 交換電池:7.5kg + 4.0kg = 11.5kg(1480Wh)
- S600W + 交換電池 + 交換電池:7.5kg + 4.0kg + 4.0kg = 15.5kg(2220Wh)

ELECAENTA S600W レビュー
さて、ここからは実際にデモ機をご紹介!包装箱は厳重に包装されてあったので安心感がかなりありました。右手黒い箱は「交換電池」、茶色の箱は「二股ケーブル」です。
いざ開封!光沢のある「黒と白」の配色が高級感を漂わせていますね!スタイリッシュでシンプルなのもいい感じです。
側面には液晶画面やAC出力などの機能が集約されています。

ディスプレイは小さい本体ながらも必要なところは全て満たしています。
中でも特に素晴らしいところが「OUTPUT」と「INPUT」の数値が分かれていること!パススルーに対応しているので、この両方の表記がないと分かりづらいですもんね!
反対側は、排熱するファンの通気口と噂の電池が交換できるところがあります!
下の方にあるネジ、これを緩めていくと・・・・
電池がスポッと外れちゃいます!!!
電池を抜き取れば中は当然、空洞になってます。用意していた交換電池を差し込んでネジを閉めれば交換作業おわり!

底面はしっかりと凸になっており、汚れた地面に置いても本体が汚れないのが素晴らしいポイントです!
持ち手の部分も人間工学に基づいた設計になっているので女性でもかなり握りやすい印象です。
大きさは「29cm × 16cm × 19.8cm」になります。この大きさは現在、販売されている700Wh台のポータブル電源で、最小クラスになります。
中でもこの幅の短さがかなりの高ポイントなんです!
理由は、手に持った際に体との距離が離れないので重たく感じないこと。この幅が広ければ広いほど体から離れ重く持ちにくい感覚が大きくなっていきます!

一方、交換電池単体の大きさは「25cm × 12cm × 7cm」と500mlのペットボトルを2本並べたぐらいのコンパクトさ。
重さは「4kg」で、かつ持ち手がついているので持ち運びにはまったく問題がないという印象です。
さて、ここから電池のスペックを詳細に解説していきます。ポータブル電源を選ぶ際にとても大事なところですね!!
電池のスペック
電池容量:740Wh / 200,000mAh / 3.7V
電池素材:NACリチウムイオン(テスラ産)
充放電回数:約1000サイクル(残存容量80%想定)
充電温度範囲:-10℃〜40℃
生産地:中国
まず、電池の容量「740Wh / 200,000mAh / 3.7V」はいったいどれぐらい使用できるのか?公式から図をお借りしました。
放電深度(DOD)の影響を加え計算しています
計算方法に関しては「ポータブルバッテリー の用語辞典」を参照
さすがの740Wh!iPhone12を「55回」も充電できるなんて!ってとはいえ、ポータブル電源の中では中サイズなので、もっと容量が欲しい場合は「交換電池」を追加して1480Wh、2220Whと自分の使用スタイルに合わせて選べるところがいいですよね!!
電池は「NACリチウムイオン(テスラ産)」を使っています。
何回充電できて何回使用できるかの目安「充放電回数」は「約1000サイクル(残存容量80%想定)」とかなりの高寿命なのですが、交換式のポータブル電源なので寿命が来たな?と思ったら交換電池に交換するだけなので問題なし!

付属品もしっかりと揃っているので、初めてポータブル電源を購入される方での追加で配線などを購入する必要はありません!
付属品
- AC充電ケーブル
- シガーソケット充電ケーブル
- 取扱説明書
- 安心保証カード

ELECAENTA S600W の出力性能
ここからは、S600Wの「出力」をレビューしていきますが、出力とはS600Wに電化製品やスマホをコンセントやUSBに差し込んだ時に流れてくる電気のことを言います。
S600Wで「iPhone」が何台同時に充電できるの?電子レンジやドライヤー、電気毛布が使えるの?ということがここで分かりますよ!
本体の出力方法は
- AC出力
- USB出力
- DC出力
の3タイプです。
ココに注意
交換電池は単独での出力性能はないのでお気をつけください!
AC出力
AC出力とはS600Wにコンセントを差し込んだときに電化製品などに流れる電流のことです。
AC出力
- 電圧:110V±10%
- 周波数:50 / 60Hz
- 波形:完全正弦波
- 定格出力:600W
- コンセント口数:2口
まず、電圧・周波数・波形から家庭用のコンセントに差し込んだときと同じ電流が流れることがわかりますので安心できますね!
電圧・周波数・波形に関しては、分からない部分だけ下記をクリックすると解説が出てきますよ!
定格出力600Wとは、600Wまでの出力の電化製品が使えることを表します。スマホやタブレット、PCの充電だけでなく、電気毛布や小型冷蔵庫、小型炊飯器なども使用することが可能です。
ココに注意
「電気ケトル」や「ドライヤー」「電子レンジ」のような高出力の電化製品は使用できないのでご注意を!

まずACのボタンを長押しすると3〜4秒間ファンが回ります。最近のポータブル電源はファンの音の大きさも選び大事な要素になっているので踏まえて解説していきます。
ファンが回った時の音の大きさは「59.2db」で静音時の音の大きさは「48.4db」だったので、とても静かなファンだといえます。(59.2dbは「割と静かなオフィス」の音の大きさぐらいです)
ココに注意
キャンプのテントの中や車中泊の車の中、さらには被災地の避難所での使用を想定されるポータブル電源ですので、ファンの音がうるさいと騒音の原因になってしまいます!選ぶ際に大事な要素となるのですが、実際にメーカーは公表していないので当ブログではしっかりとレビューしていきます。
実験に使用したのは「無印良品」の450W/100Vの3合炊き炊飯器です。(汚れてて申し訳ない)
電力100%の状態からご飯を3合炊いた場合、どれぐらい消費するのか楽しみなところです!!
いざ開始!450Wの出力の炊飯器なので「532Wh」を現在、消費しています。なのにファンが回らない!!
S600Wは電池の温度が上がらない限りファンが回らない仕組みになっているようで、炊飯開始から10分後ぐらいからファンが回り始め音の測定は58dbほどの静かな音でした。
さて約40分弱で3合のご飯が炊き上がりました。
結果は、約20%の電力消費ですので「約150W」ほどの電力で炊き上がっていますね!一時、600Wを超える出力を検出しましたが、予想ですが650Wぐらいまでの出力でもS600Wは停止しないと思われます。

USB出力は超優秀
近年、ポータブル電源にはスマホやダブレット、ノートPC、ドローンなどの充電が重要視され、「USB出力性能」はポータブル電源を選ぶ上で、かなり重要になってきました。
USB出力
- USB QC3.0(15W 5V/3A):2口
- USB QC3.0(24W 5-12V):1口
- USB Type-C PD100(100W PD3.0 5V/3A 9V/3A 15V/3A 20V/5A ):1口
USB出力は「超優秀」で、USB-Aはすべて「QC3.0」対応の高速充電可能USBです。
USB-Cはポータブル電源ではまだまだ珍しい100W対応の高速充電があるので、Androidスマホやタブレット、ノートPCを充電する時にかなり重宝しますよね!!

ココに注意
USB Type-Cの100Wの出力を実現させるためには、100W対応のケーブルとアダプターが必要になってきます。
ELECAENTAはMakuake終了後に、ケーブルとアダプターの一般販売を開始すると言っていますのでご安心ください。
DC・シガーソケット出力
「S600W」はDC出力は3種類あります。
DC出力
- 5.5 × 2.1mm DCジャック(60W MAX 12V/5A):2口
- シガーソケット(120W 12V/10A):1口
- XT60(12V-21V/30A):1口
主にカメラやラジコン、ドローンの充電などに使用されるDCポートですが、「電気工具」などに使用する際に必要な「XT60」の規格があるポータブル電源はかなり珍しいですね!(写真の黄色いポート)
「シガーソケット出力でご飯が作れる炊飯器5選」の記事はこちらから!!
ELECAENTA S600W の充電性能
ここからはS600Wを充電するさまざまな方法や、充電時間などを解説していきます。
S600W本体は「5種類」
- AC充電
- USB充電
- ソーラー充電
- シガーソケット充電
- AC充電+USB充電
交換電池は「3種類」
- AC充電
- ソーラー充電
- シガーソケット充電
の充電方法があるのですが、たくさんあって分かりにくい!と思いますので、分けて解説していきますね!
AC充電は本体も交換電池も対応
まずはコンセントに差し込んで充電するAC充電は付属されている「AC充電ケーブル」を使用します。
本体に差し込み充電すると「約200W」で充電されます。
S600Wは「740Wh」なので充電がフルになるまで「約3時間半」ほどになると予想されます。この時間は他のポータブル電源と比べた場合は「割と早い」ぐらいな時間です。
本体だけでなく交換電池も単独でAC充電可能ですよ!
USB充電は本体のみ対応
「USB充電」は本体のみに対応しています。
今回は「AUKEY」の【100W GaN充電器】と【USB-C to C ケーブル】と接続したら・・・なんと「103W」もの超高速充電が出来ちゃいました!
大きくて重たい「AC充電ケーブル」は持ち運びせず、軽くてコンパクトな「USB充電」だけでいいのではないか!?それぐらいの驚くべき高速充電でした!
AC充電+USB充電は本体のみ対応(2〜3時間でフル充電可能)
S600Wの最大の特徴の1つとして、AC充電とUSB充電を同時に行うことで超高速充電を実現できるところです。

ソーラー充電は本体も交換電池も対応
ソーラー発電は、どこでも充電できることやエコの観点からも、注目を集めています。また、電気代も削減できるためお財布にやさしく、外出先でも電力を発電することができます!
ソーラー充電規格
入力最大値:300MAX 12-24V / 100W-300W
方式:MPPT
MTTP方式とは、ソーラーパネルで生み出された電力がほとんど衰えることなく充電される方式のことをいいます!この方式により40%も充電速度が上がります。
今までに数種類のソーラーパネルをレビューしてきていますが「USB出力ポート」「単結晶」「コンパクト」「スタイリッシュな見た目」「業界最高24%変換効率」とこれまでの中でもピカイチです。
そんなすごい120Wソーラーパネルで実際に充電してきました。この日は3月序盤ながら気温は13度と高めで、晴天ながらも上空には薄い雲が広がっていました。
結果は流石の「73W」で充電という、この天候でこの数値はすごいですねやはり。

もちろん交換電池も単体でソーラー充電可能です!
ということで、ソーラーパネル2枚あれば、S600Wと交換電池をWソーラー発電!なんてことも!!
120Wソーラーパネルの使い方や接続方法のレビューはこちら!
シガーソケット充電は本体も交換電池も対応
車中泊や災害時に、もっとも欲しい車載充電「シガーソケット」!!
実際に本体で実験したところ「約60W〜70W」で充電できていましたよ!
さらに交換電池単体でもシガーソケット充電可能なので、狭い運転席の空間でもコンパクトで邪魔にならず最高じゃないですか!?

ココがおすすめ
S600Wのシガーソケット充電が12V車でも24V車でも可能です。
トラックの運転手の方など、利用頻度が多い方はS600Wはかなりおすすめできるポータブル電源です!
ELECAENTA S600W の保証と安全性
日本では、ポータブル電源に安全を求める方が多く、S600Wも当然「安全・安心」の基準を満たしたポータブル電源です。
安全性は問題なし
ポータブル電源を選ぶ際には、このような安全認証を受けているのかチェックしてから購入しましょう!
S600Wはすでに各国の認証と、もっとも大事な日本での認証「PSEマーク」を取得しているので安全なポータブル電源を言えます。
さらに、 ポータブル電源の安全の仕組みであるバッテリー管理システム(BMS)は、バッテリーの安全を管理したり、バッテリーの寿命を延ばしたりと様々な機能を果たしてくれます。
こちらもS600Wは使用したレビューとして全く問題なしでした。
ココが大事
最近では、災害時のためにポータブル電源を常備しておく方が増えてきました。
そこで、例えば1年間保管した場合は何%ぐらい充電が減っているのか?ここはすごく大事な要素になってきます。
S600WはBMS機能のおかげで、1年間そのまま放置しても「70%までしか自然放電」いたしません。とはいえ、メンテナンスのためや使用方法の確認などで、3ヶ月に1回のチェックを推奨します。
保証期間は2年と安心
ポータブル電源を選ぶ上で「保証期間」はとても大事で、通常は「24ヶ月」が多いですが、確認せずに買うと0ヶ月や12ヶ月なども普通に存在します。
また、公式サイト・Amazon・楽天・yahooショッピングのどこで購入するかによって期間が変わることもありますので注意が必要です。
ココがおすすめ
ELECAENTAは、購入できるすべての商品(S600W、交換電池、120Wソーラーパネル)において「2年保証」を約束してくれています!!

ELECAENTA S600W のレビューまとめ
最後にポータブル電源かなりの数、レビューしてきました私からどんな方にS600Wがおすすめなのかご紹介させていただきます。
こんな方におすすめ
- 交換式というかなり希少な電源を体験してみたい
- 災害時やアウトドアに今までにない便利な使い方ができるものが欲しかった
- 大容量ポータブル電源が欲しいけど重くて持ち運びできない方
価格は一般販売予定価格「S600W本体79,800円(税込)」「 交換電池49,800円(税込)」 となかなかの高額商品ですが、正直、電池が交換できるという機能は今までのポータブル電源をすべて過去のものにしてしまうのではないか?それぐらい凄いので是非、検討してみてはどうでしょうか?
以上、【ELECAENTA S600W】レビュー!電池が交換できる革新的ポータブル電源は防災グッズやアウトドアにおすすめです!の記事でした。
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参考【ELECAENTA 120Wソーラーパネル】レビュー!業界最高24%の変換効率とUSB出力が可能!汎用性も抜群でおすすめです!
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参考「車中泊」におすすめの【炊飯器】5選!車内でおいしくご飯がたけますよ!さらに災害時などにも。
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