こんにちは!夫(ゆう)・妻(まる)と、トヨタハイエース(サニイ)で全国を移動する生活、通称「VANLIFE(バンライフ)」という生き方を実践しつつ、車中泊とキャンプを楽しむ夫婦、「ミチトライフ( @michitolife)」です。
今回は【ENERBOX-SP】という、「LACITA」社が販売しているポータブルバッテリーを解説していきます。
なんと【ENERBOX-SP】は、「防水仕様」になっている「唯一無二」のすごいポータブルバッテリーなのです!!
本記事では下記の項目が解るように丁寧に解説していきます。
- 【ENERBOX-SP】ってどんなポータブルバッテリー?
- 【ENERBOX-SP】は車中泊・キャンプに使えるの?
- 【ENERBOX-SP】は防災に役にたつの?
- 【ENERBOX-SP】の価格は適正なの?





ココに注意
当ブログでは玄人(くろうと)しかわからない情報などは極力記載せず、
- 初めて買う方
- ある程度知識のある方
がポータブルバッテリーを購入される際の参考になる情報を主に載せております。
「ポータブルバッテリー の用語辞典」と合わせて読むと、とても解りやすくなっております。
電気容量「400~499Wh」のポータブルバッテリーの記事
- 【Anker PowerHouse】定格120W
(434Wh/120Ah/3.6V) - 【Jackery400】定格200W
(400Wh/110Ah/3.6V) - 【suaoki PS5B】定格300W
(400Wh/110Ah/3.6V) - 【ENERBOX-SP】定格400W
(444Wh/123Ah/3.6V) - 【ECOFLOW R500】定格500W
(403Wh/112Ah/3.6V)
なお、「防水仕様」が施されていない【ENERBOX】も販売されています。
タップできるもくじ
【ENERBOX-SP】のセット内容
まずは【ENERBOX-SP】のセット内容から見ていきましょう!

- 【ENERBOX-SP】本体
- ACアダプター
- ACコード
- 取扱説明書兼保証書
がセット内容になります。
ココがポイント
- シガーソケットケーブルは付属しておりません
- ソーラーパネルとつなげるケーブルも付属なし
- 保証期間は12ヶ月です。
(楽天でレビューすると36ヶ月になります!)


【ENERBOX-SP】の電気容量
次に【ENERBOX-SP】がどれぐらの電力を溜めておけるかの数値を解説していきます。

定格エネルギー:444Wh
定格容量:123Ah
電圧:3.6V
【ENERBOX-SP】の用途としては主に、スマホの充電、ランタンの充電、PCの充電、さらには電化製品の充電が主な用途になると思います。

そこで「444Wh/123Ah/3.6V」が様々な電化製品をどれぐらい使用できるのか記載しました!
ココがポイント
- iPhone (3Ah/5V)
:88Ah / 3Ah = 38回 - iPad(9Ah/5V)
:88Ah / 9Ah = 9.6回 - MacBook Pro (18Ah/5V)
:88Ah / 18Ah = 4.8回 - 低電力扇風機(16Wh)
:444Wh / 16Wh = 27時間 - ランタン(30Wh)
:444Wh / 30Wh = 14.8時間 - 電気毛布(50Wh)
:444Wh / 50W = 8.8時間 - ポータブル冷蔵庫(120Wh)
:444Wh / 120Wh = 3.7時間
※当ブログの独自の計算方法ですのでメーカーと差異があります
※計算方法に関しては「ポータブルバッテリー の用語辞典」を参照するとすべて解ります
※【ENERBOX-SP】はとても電力ロスが少ない(6%)のを考慮して計算
ココがおすすめ
そして【ENERBOX-SP】の素晴らしいポイントが、電力の変換効率の良さです。
他社のポータブルバッテリーだと「80%」なのに対し、「94%」なのです。
「444Wh」の「94%」ほどになるので「417Wh」も電力を使えます。
実際他社と同じ「20%」のロスと考えると、実は「520Wh」ぐらいの容量があることが解ります。


【ENERBOX-SP】の出力規格&出力方法
次は【ENERBOX-SP】にはどのような電力を発生させるのかをみていきます。

AC出力規格
コンセントに接続させた時に流れる電力をみていきましょう!
AC出力規格
- 電圧:100V/2A
- 周波数:60Hz
- 波形:正弦波
- 定格出力:400W
- 最大出力:600W
- 3口
【ENERBOX-SP】は「100V」のAC出力なので安心できるのですが、「周波数が60Hzのみ」の対応というところに注意です。
(「周波数」については「ポータブルバッテリー の用語辞典」で詳しく解説しております。)


さらには「定格出力400W」に注目です。

ココに注意
「定格出力400W」とは、「400W」までの電化製品の使用が可能という数値になります。
車載用のエアコンや扇風機、炊飯器などは400W以下の消費電力なので使用できますが、「ドライヤー」「電子レンジ」「IHクッキングヒーター」など消費電力が「400W」を超えるものは使用できません。


USB出力規格
- USB-A(5V / 2.1A):3口
(最大10.5W)
【ENERBOX-SP】のUSB充電は「急速充電」対応はしておらず、さらに「USB-C」の実装もされておりませんのでご注意ください!!
ココがおすすめ
「急速充電」や「USB-C」が必要な方は「シガーソケット」出力で利用できる
【Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0】を差し込むと急速充電可能でおすすめです!


DC出力規格 / シガーソケット
ポータブル冷蔵庫や炊飯器やデジタル機器を充電するときに流れてくる電力はどうでしょうか?
- シガーライトソケット(9~12.6V/110W):1口
シガーソケット出力も対応しているので、「車内炊飯器」や「ポータブル冷蔵庫」などが使用可能となります。
「車内」で使えるおすすめのポータブル炊飯器「5選」も別の記事で紹介しておりますので合わせてどうぞ!


【ENERBOX-SP】の入力規格・入力値
次は【ENERBOX-SP】どのように充電ができ、充電にどれぐらいの時間がかかるのかを解説します。

AC充電
コンセントによる充電は付属のACアダプターを使います。
「約7時間」で充電がフルになります!
※ACアダプターは高温になりますので取り扱いにはお気をつけください。しかし触って火傷するほどではありません。


シガーソケット充電
車で充電できる、車中泊やキャンプの際にはなくてはならない充電方法、シガーソケット充電にもしっかり対応しています。
しかしながら、「シガーソケットケーブル」がセットに付属されておらず、別途購入が必要です。

専用の「シガーソケットケーブル」は「約7時間でフルになり、12V/24V両方の車に対応」の、高性能なのですが「高額」です。


ソーラーパネル充電
最後はソーラーパネルでの充電の内容です。
- 「LACITA」の公式ソーラーパネル81W推奨
- MPPT(最大電力点追従機能)方式採用
MTTP方式とは、ソーラーパネルで生み出された電力がほとんど衰えることなく充電される方式のことをいいます!
「LACITA」専用の【LACITA 81W ソーラー】は、折りたたみ式にも関わらず、発電効率が高い高性能なものです。

【ENERBOX-SP】のディスプレイ
【ENERBOX-SP】の液晶ディスプレイはどうでしょうか?



【ENERBOX-SP】の大きさ・重さ
次は大きさや重さを紹介していきます。
持ち運びできるのか?できないのか?ポータブルバッテリーを買う際に大きく決め手となる要素です。
【ENERBOX-SP】の大きさと重さの詳細
品番 | 大きさ | 重さ | 持ち運び可否 |
【ENERBOX-SP】 | 303mm(L) 134mm(W) 184mm(H) | 5kg | 可能 |
ここから当ブログ独自の計算方法で比べていきます!
【ENERBOX-SP】は「小さく・軽い」と公式が強く推しているので、確かめてみましょう!
では他社の同じ容量帯の人気ポータブルバッテリー【Jackery400】【suaoki PS5B】と比べていきます。
商品名 | 【ENERBOX-SP】 | 【Jackery400】 | 【suaoki PS5B】 |
画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
大きさ | 303mm(L) 134mm(W) 184mm(H) | 230mm(L) 133mm(W) 167mm(H) | 233mm(L) 148mm(W) 237mm(H) |
重さ | 5kg | 3.6kg | 5.6kg |
Wh | 444 | 400 | 400 |
単純に比較しても、同じ容量帯とはいえ、すべて電気容量が違うので比べることができません。
なので、「1Wh」での大きさと重さを比べます。
大きさは、ポータブルバッテリーの「(縦幅+横幅+高さ) / Wh」を、重さは「g / Wh」を計算し、解りやすい「P(ポイント)」として表記しました。
ポイントが小さければ小さいほど「小さい・軽い」、逆に大きければ「大きい・重い」と判断できます。
商品名 | 【ENERBOX-SP】 | 【Jackery400】 | 【suaoki PS5B】 |
画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
3辺の和/Wh | 13.9P | 13.2 | 15.4P |
重さ/Wh | 11.2P | 9P | 14P |
【ENERBOX-SP】は同じ容量帯の【Jackery400】には負けるものの【suaoki PS5B】には勝ちました。
結果
- 大きさ:標準
- 重さ:標準
と、当ブログでは判断しました。


【ENERBOX-SP】の価格
やはりポータブルバッテリーを買う上で一番大事な要素は価格です。
【ENERBOX-SP】の販売価格 72800円です。
価格が高いのか安いのかは「1Whのコスト」をみると分かってきます!
例えば【ENERBOX-SP】であれば72800円でバッテリー容量が444Whなので、
72800 ÷ 444 = 163.9円
つまり1Whのコストが163.9円になります。
ここで、当ブログの研究結果より作成した基準に当てはめると「激高価格」ということがわかります。
当ブログオリジナル価格基準
1Whの価格
- ~70円:激安価格
- 71円~90円:割安価格
- 91円~120円:標準価格
- 121円~150:割高価格
- 150円~:激高価格
では、性能面の要素を考慮し、価格の最終判断していきます。
ココがポイント
- セット内容はかなり不十分
- AC出力が高効率でかなり優秀
- 周波数60Hzのみ
- USB出力がもう一歩
- 正弦波
- とてもコンパクト
- 見た目がロボットで好き嫌い分かれる
- パススルーは対応だが非推奨
- なんといっても「防水」
ココに注意
【ENERBOX-SP】はパススルーは対応です。
パススルーとは充電しながら、電力を使用することです。
パススルーに関しては、実際ほとんどのポータブルバッテリーで可能ですが、バッテリーに負担がかかるためメーカーは推奨しておりません。
パススルー可能とメーカーが公表していても劣化が進むことに注意してください!
そして、この【ENERBOX-SP】最大の特徴が「防塵・防水仕様」になっていることです。

ココがポイント
【ENERBOX-SP】は「IP44防水規格」を取得。
いかなる方向からの水のしぶきによって、有害な影響を受けません。また最高湿度98%に対応しているため、夏場のテントの中でも使用可能です。
上記の要素を踏まえて、当ブログでの価格の最終判断は「標準価格」とさせていただきます!


【ENERBOX-SP】のまとめ
商品名 | 【ENERBOX-SP】 |
写真 | ![]() ![]() |
セット内容 |
|
定格エネルギー | 444Wh(520Wh) |
定格容量 | 123Ah |
電圧 | 3.6V |
AC出力規格 |
|
USB出力規格 |
|
DC出力・シガーソケット |
|
ACコンセント充電 | 約7時間でフル |
シガーソケット充電 | 約7時間でフル |
ソーラーパネル充電 |
|
大きさ | 300mm(L) 242mm(W) 193mm(H) |
重さ | 6kg |
価格 | 72800円 |
充放電サイクル | 500回から充電量が低下する |
対応温度 | -10℃~40℃ |
電池種別 | 三元系リチウムポリマー電池 |
如何でしたでしょうか?
【ENERBOX-SP】は他のポータブルバッテリーとは全く違ったベクトルだと言うことが解りましたね!
なんといっても「防水」なので、車中泊の旅もそうですが、「キャンプ」には最高のポータブルバッテリーと言えるでしょう!
ココがおすすめ
つまり
- 価格が高くても防水が欲しい
- イカツイ見た目が好きな方
- 車中泊には防水が最高だ
- キャンプには防水が最高だ
- 防災用にとって防水は最適だ
という方におすすめできる唯一無二のポータブルバッテリーです!
以上、【ENERBOX-SP】を徹底解説!定格400W「444Wh/123Ah/3.6V」の「防水」ポータブルバッテリー!車中泊・キャンプ・防災用に。の記事でした。
電気容量「400~499Wh」のポータブルバッテリーの記事
- 【Anker PowerHouse】定格120W
(434Wh/120Ah/3.6V) - 【Jackery400】定格200W
(400Wh/110Ah/3.6V) - 【suaoki PS5B】定格300W
(400Wh/110Ah/3.6V) - 【ENERBOX-SP】定格400W
(444Wh/123Ah/3.6V) - 【ECOFLOW R500】定格500W
(403Wh/112Ah/3.6V)
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