こんばんわ!夫(ゆうすけ)・妻(ちあき)と、トヨタハイエースで全国を移動する生活、通称「VANLIFE(バンライフ)」という生き方を実践しつつ、CAMP(キャンプ)を楽しむ夫婦、「ミチトライフ( @michitolife)」です。
みなさんは「エコノミークラス症候群」という病気を聞いたことはありますか?
有名な事例をあげると、過去に、サッカー日本代表の「高原選手」が飛行機での移動の際に発症したことが有名ですが、それまで私自身は聞いたこともない病気でした。
「エコノミークラス症候群」というぐらいだから、「飛行機」のLCCで、めっちゃ狭いエコノミーシートに長時間すわらせられるイメージではないでしょうか?
しかし、エコノミークラス症候群は、車中泊ユーザーやVANLIFE(バンライフ)の住人のように超距離運転ししたときに、脚のむくみ・痛み・しびれ・腫れを感じた人はその発症予備軍と言っても過言ではない一般的な病気なのです。
本記事では、原因や予防法・対処法をお教えしますので是非最後までご覧ください。





エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群の医学的な正式名称は「静脈血栓症(じょうみゃくけっせんしょう)」と言います。
その名前を覚えなくてもいいのですが、なんとなく「静脈」が関係してるんだな?と思いますよね。
そう、循環器系の静脈で起きる血流のトラブルがエコノミー症候群の正体なのです!

上記の写真から、まず理科の勉強を思い出してください。
血液の流れは、肺静脈→左心房→左心室→大動脈→全身に行き渡り→大静脈→右心房→右心室→肺動脈
という一連の中で全身に行き渡ります。
ただここで、全身に行き渡る際に心臓だけの力では不十分なので、脚の部分ではふくらはぎなどの筋肉の動きを利用して血液を流しているのです。
では、運転中は座りっぱなしでアクセルかブレーキを常に踏んでいるために、脚をほとんど動かしませんよね?
そのあいだに、血液はどんどん流れが悪くなり、最悪の場合には血液が凝固して、脚の静脈に血栓(けっせん)という血の塊ができることがあります。
この状態で、運転が終わり立ち上がった際に、この「血栓」が肺まで一気に上がってきて、肺動脈を詰まらせることがあるんです。
もし肺動脈が詰まれば血液は体内を正しく循環できなくなってしまいます。
そう、この一連の流れこそが「エコノミークラス症候群」と言われているのです。


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エコノミークラス症候群の原因とは?
エコノミークラス症候群には、その原因というのがあります。
- 血液の停滞
- 凝固能亢進(ぎょうこのうこうしん)
が車中泊やバンライフされる方の主な原因に挙げられます。
1.血液の停滞とは?
血流の停滞とは、同じ姿勢を長時間続けて血管が圧迫されることで起こります。長時間、椅子に座っていたり正座をしていると「しびれ」ることがありますが、これも血液の停滞と関連しています。
つまり、運転座席で長時間座っていることも血液の停滞に繋がっているのです。
中・長距離を運転する車中泊やバンライフをしている方は十分に注意する必要がありますね。


2.凝固能亢進(ぎょうこのうこうしん)
凝固能亢進ってなんだか聞きなれない言葉ですが、簡単に説明すると血液がドロドロになっていくことです。
一番の原因は、水分不足で起こります。
私も妻も運転中、よくコーヒーを飲むのですが「カフェイン」を摂取すると利尿作用が促進されて、身体から大量の水分が出ちゃうんですよね。
でも、夏場であれば車内はクーラーが効いており運動もしているわけではないのでのどが渇きににくい。なので、知らず知らずのうちに脱水しているんです。
その結果、血がドロドロになり血栓ができやすい状態になっているのです。


エコノミークラス症候群の症状とは?
では、エコノミークラス症候群の症状とはどのようなものなのでしょうか?
運転中、下記の症状を感じた方は対策をとるように心がけましょう!対策に関しても後に記載しておりますのでご確認ください。
エコノミークラス症候群の初期症状
エコノミークラス症候群の初期症状として、脚の静脈内血栓によるふくらはぎのむくみや痛み、しびれ、腫れなどがあります。
初期症状なので、そこまで心配することはないのですが、例えば足がしびれたまま、痛みがあるのにも関わらず運転に集中するがあまりに数時間放置しておくと、血流がわるくなり血栓が増えて、少しずつ体調が崩れてくるでしょう。
運転中、むくみや痛み、しびれ、腫れなどの症状が現れた際は「エコノミークラス症候群」の初期症状だということを記憶として覚えておくといいと思います。
重篤なケース
エコノミークラス症候群の初期症状を放置したまま、長時間の運転をしてしまうと、重篤なケースに発展することがあります。
血流が悪くなって、血栓ができてしまうのは初期状態で、この血栓が長時間の運転のせいで大きくなり、数時間ぶりに運転席から降りた瞬間、血栓が脚から肺に飛んで肺動脈を詰まらせたことが最悪のケースになります。
こうなると、「息切れ」や「失神」、最悪のケースでは死に至ることもあります。



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エコノミー症候群の対策とは?
エコノミークラス症候群の対策はとても簡単です。長時間運転しそうだなという時には下記を注意すれば問題ないでしょう!
1.休憩する
私たちは運転する際に、距離や時間によってこまめに休憩することに気を付けています。
特に長距離を運転すると決めたときには1時間に一回ぐらいは休憩します。
それはエコノミークラス症候群のリスクを考えてというわけではありませんが、運転中は緊張状態あるので自分が思っている以上に疲れてしまうのです。
その休憩の際に、少し軽い運動をすることや、歩くなどして「ふくらはぎ」の血流を良くしてあげましょう。
むしろ、それだけでエコノミークラス症候群の発症はかなり防ぐことが出来ますよ!

2.水分補給をする
エコノミークラス症候群の原因には、水分不足による血液のドロドロも一つとされています。
運転中は緊張状態で運動しているわけではないので、のどが渇きにくいですが実際は乾いているので、こまめに水分補給を行ってください。
水分を摂取する際は、利尿作用のあるコーヒーではなく「お水」が好ましいです。また水分補給する際のお水の温度は、常温のほうが胃腸に負担がかからないです。しかし、早く身体に吸収させたいときは冷たいほうが適していることを覚えておくといいかもしれません。
3.禁煙
エコノミークラス症候群の関連性はまだ示されていないですが、「喫煙」は血液をドロドロにし、血管も細くすることが分かっているのですから関連性がないとは言えないと思います。

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エコノミー症候群の治療法とは?
上記の「エコノミークラス症候群」症状が運転中、もしくは運転席から降りた際に現れた場合、血管外科や循環器内科へ行きましょう。
薬が処方されることが一般的です。
私のバンライフ仲間も、エコノミークラス症候群になったのですが、病院で薬を処方され飲んでいました。
主に処方される薬は、
- 血液抗凝固薬
- 血栓溶解薬
になります。
血液抗凝固薬とは、その名の通り血液を凝固させない薬です。有名な薬だと「ワーファリン」なので、定期的に飲む錠剤で対処することになります。
次に、血栓溶解薬で、血栓を溶かす薬です。有名な薬は「ウロキナーゼ」と言われており点滴や静脈注射で投与することが通常です。
ミチトライフの「エコノミークラス症候群」のまとめ
エコノミークラス症候群のまとめ
- 飛行機だけでなく、車の長時間運転でも発症する
- 血液の流れが悪くなり、血栓ができることで発症する
- 運転中、むくみ、痛み、しびれ、腫れなどがみられたら注意
- 重度の場合、失神・死に至るケースもある
- 適度に休憩する
- 水分をこまめに摂取する
- 禁煙する
- 治療は主に投薬
私、ゆうすけの「エコノミークラス症候群」の対策は、【貧乏ゆすり】です。
なんか長時間じっとしてられなくって、たしかに運転中は貧乏ゆすりはできないのですが、貧乏ゆすりがしたくなってきたら休憩して歩くようにしています。

あとは、長時間運転しない心がけです。
- 高速道路では1時間、もしくは100kmで休憩
- 下道ではれば1時間、もしくは30kmで休憩
など、マイルールをも設けて休憩を入れるようにすることが私たちのお勧めです。
そもそも、車中泊やバンライフをする方は移動を急ぐことはないと思いますので、その地域をしっかりと観光して楽しんでいただければ、発症のリスクは大幅に下げれることでしょう。
以上、車の運転でも起こりうる怖い病気「エコノミークラス症候群」は、車中泊やバンライフをしている人はもう予備軍かもしれません。対策、教えます。の記事でした。
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【VANLIFE(バンライフ)】のすべての疑問にお答えします!いつの日か「誰もが憧れるバンライフ」から「誰もが楽しめるバンライフ」へ!
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