こんにちは!夫(ゆう)・妻(まる)と、トヨタハイエース(サニイ)で全国を移動する生活、通称「VANLIFE(バンライフ)」という生き方を実践しつつ、車中泊とキャンプを楽しむ夫婦、「ミチトライフ( @michitolife)」です。
今回は【PowerArQ】という、「SmartTap」社が販売している、おしゃれで大容量なポータブルバッテリーを解説していきます。
2020年の傾向では、ポータブルバッテリーにある程度の容量を求める方が増えてきており、「500Wh~1000Wh」クラスの容量が売れてきています。
本記事では下記の項目が解るように丁寧に解説していきます。
- 【PowerArQ】ってどんなポータブルバッテリー?
- 【PowerArQ】は車中泊・キャンプに使えるの?
- 【PowerArQ】は防災に役にたつの?
- 【PowerArQ】の価格は適正なの?




ココに注意
当ブログでは玄人(くろうと)しかわからない情報などは極力記載せず、
- 初めて買う方
- ある程度知識のある方
がポータブルバッテリーを購入される際の参考になる情報を主に載せております。
「ポータブルバッテリー の用語辞典」と合わせて読むと、とても解りやすくなっております。
「PowerArQ」シリーズの記事
- 【PowerArQ mini】定格200W
(311Wh/86Ah/3.6V) - 【PowerArQ 2】定格300W
(500Wh/138Ah/3.6V) - 【PowerArQ】定格300W
(626Wh/174Ah/3.6V)
電気容量「600Wh~」のポータブルバッテリーの記事
- 【PowerArQ】定格300W
(626Wh/174Ah/3.6V) - 【Jackery700】定格500W
(700Wh/194Ah/3.6V) - 【suaoki S670】定格500W
(720Wh/200Ah/3.6V)
タップできるもくじ
【PowerArQ】のセット内容
まずは【PowerArQ】のセット内容から見ていきましょう!
- 【PowerArQ】本体
- ACアダプター
- シガーソケットケーブル 3.4m
- MC4ケーブル 1m
- 取扱説明書兼保証書
がセット内容になります。
ココがポイント
- セット内容は漏れなく揃っています
- シガーソケットケーブルが「3.4m」
- 保証期間は24ヶ月です。

【PowerArQ】の電気容量
次に【PowerArQ】がどれぐらの電力を溜めておけるかの数値を解説していきます。
定格エネルギー:626Wh
定格容量:174Ah
電圧:3.6V
【PowerArQ】の用途としては主に、スマホの充電、ランタンの充電、PCの充電、さらには電化製品の充電が主な用途になると思います。
そこで「626Wh/174Ah/3.6V」が様々な電化製品をどれぐらい使用できるのか記載しました!
ココがポイント
- iPhone (3Ah/5V)
:125Ah / 3Ah = 56回 - iPad(9Ah/5V)
:125Ah / 9Ah = 14回 - MacBook Pro (18Ah/5V)
:125Ah / 18Ah = 7回 - 低電力扇風機(16Wh)
:626Wh / 24Wh = 26時間 - ランタン(30Wh)
:626Wh / 45Wh = 13.9時間 - 電気毛布(50Wh)
:626Wh / 75W = 8.3時間 - ポータブル冷蔵庫(120Wh)
:626Wh / 180Wh = 3.4時間
※当ブログの独自の計算方法ですのでメーカーと差異があります
※計算方法に関しては「ポータブルバッテリー の用語辞典」を参照するとすべて解ります

【PowerArQ】の出力規格&出力方法
次は【PowerArQ】にはどのような電力を発生させるのかをみていきます。
AC出力規格
コンセントに接続させた時に流れる電力をみていきましょう!
AC出力規格
- 電圧:100V/2A
- 周波数:60Hz
- 波形:正弦波
- 定格出力:300W
- 最大出力:500W
- 1口
「SmartTap」の「PowerArQ」のポータブルバッテリーはすべて「100V」のAC出力なので安心できるのですが、「周波数が60Hzのみ」の対応というところに注意です。

「周波数」については「ポータブルバッテリー の用語辞典」で詳しく解説しております。
さらには「定格出力300W」に注目です。
ココに注意
「定格出力300W」とは、「300W」までの電化製品の使用が可能という数値になります。
車載用のエアコンや扇風機、炊飯器などは300W以下の消費電力なので使用できますが、「ドライヤー」「電子レンジ」「IHクッキングヒーター」など消費電力が「300W」を超えるものは使用できません。

USB出力規格
- USB-A(5V / 2.4A):3口
【PowerArQ】のUSB充電は「急速充電」対応はしておらず、さらに「USB-C」の実装もされておりませんのでご注意ください!!
ココがおすすめ
「急速充電」や「USB-C」が必要な方は「シガーソケット」出力で利用できる
【Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0】を差し込むと急速充電可能でおすすめです!

DC出力規格 / シガーソケット
- DC出力(12A/10A):2口
- シガーライトソケット(12V/10):1口
「SmartTap」が公式で販売している、【DC6.5mm用 変換アダプター】があれば、様々な電化製品を【PowerArQ】を使って使用可能なので持っておくとだいぶ助かるグッズになります!
【PowerArQ】の入力規格・入力値
次は【PowerArQ】どのように充電ができ、充電にどれぐらいの時間がかかるのかを解説します。
AC-DC充電
コンセントによる充電は付属のACアダプターを使います。
高速充電が可能なので「約8~9時間」で充電がフルになります!
※ACアダプターは高温になりますので取り扱いにはお気をつけください。しかし触って火傷するほどではありません。

シガーソケット充電
車で充電できる、車中泊やキャンプの際にはなくてはならない充電方法、シガーソケット充電にもしっかり対応しています。
また配線もセットで同封されていますので別途購入の必要はございません。
約18時間で充電がフルになります!
ソーラーパネル充電
最後はソーラーパネルでの充電の内容です。
- 「SmartTap」の公式ソーラーパネル120W推奨
- MPPT(最大電力点追従機能)方式採用
MTTP方式とは、ソーラーパネルで生み出された電力がほとんど衰えることなく充電される方式のことをいいます!
「SmartTap」の公式ソーラーパネル120W は、「防水用」と「折り畳み用」がありますので、自分のスタイル合わせて購入するのがおすすめです。
【PowerArQ】のディスプレイ
【PowerArQ】の液晶ディスプレイは、本体がコンパクトなので画面自体は小さくなるのですが最低限を満たしています。
- INPUT:充電した際の数値
- OUTPUT:電力を消費している数値
- 電力の残り残量
バッテリー残量が「電池のメモリ & % 」「入力値」「AC / DC 出力値」全て見やすくなっており素晴らしいディスプレイです!
【PowerArQ】の大きさ・重さ
次は大きさや重さを紹介していきます。
持ち運びできるのか?できないのか?ポータブルバッテリーを買う際に大きく決め手となる要素です。
【PowerArQ】の大きさと重さの詳細
品番 | 大きさ | 重さ | 持ち運び可否 |
【PowerArQ】 | 300mm(L) 242mm(W) 193mm(H) | 6kg | 可能 |
ここから当ブログ独自の計算方法で比べていきます!
「SmartTap」のポータブルバッテリーは「小さく軽い」ことでも有名ですので、同じ容量帯他社と比較してみましょう!
商品名 | 【PowerArQ】 | 【Jackery700】 | 【suaoki S670】 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
大きさ | 300mm(L) 242mm(W) 193mm(H) | 300mm(L) 193mm(W) 192mm(H) | 400mm(L) 229mm(W) 318mm(H) |
重さ | 6kg | 6.3kg | 7.8kg |
Wh | 626 | 700 | 720 |
単純に比較しても、同じ容量帯とはいえ、すべて電気容量が違うので比べることができません。
なので、「1Wh」での大きさと重さを比べます。
大きさは、ポータブルバッテリーの「(縦幅+横幅+高さ) / Wh」を、重さは「g / Wh」を計算し、解りやすい「P(ポイント)」として表記しました。
ポイントが小さければ小さいほど「小さい・軽い」、逆に大きければ「大きい・重い」と判断できます。
商品名 | 【PowerArQ】 | 【Jackery700】 | 【suaoki S670】 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
3辺の和/Wh | 11.7P | 9.7P | 13.2P |
重さ/Wh | 9.6P | 9P | 11P |
結果、【PowerArQ】は同じ容量ランクの【Jackery700】と【suaoki S670】で比べた場合、
- 大きさ:標準→小さい
- 重さ:標準
という結果になりました。
「取手」の部分まで大きさが含められておりますので、大きさは「小さい」と判断しました。

そして「取手」なのですが、かなり持ちやすいので「感覚的に」さらに軽く感じるでしょう!


【PowerArQ】の価格
やはりポータブルバッテリーを買う上で一番大事な要素は価格です。
【PowerArQ】の販売価格 66000円です。
価格が高いのか安いのかは「1Whのコスト」をみると分かってきます!
例えば【PowerArQ】であれば66000円でバッテリー容量が626Whなので、
66000 ÷ 626 = 105.4
つまり1Whのコストが105.4円になります。
ここで、当ブログの研究結果より作成した基準に当てはめると「標準価格」ということがわかります。
当ブログオリジナル価格基準
1Whの価格
- ~70円:激安価格
- 71円~90円:割安価格
- 91円~120円:標準価格
- 121円~150:割高価格
- 150円~:激高価格
では、性能面の要素を考慮し、価格の最終判断していきます。
ココがポイント
- セット内容は充実
- シガーソケットケーブルが長い
- AC規格がもう一歩
- USB出力がもう一歩
- 正弦波
- AC出力が60Hz対応のみ
- とてもコンパクト
- 見た目がスタイリッシュ
- 取手が素晴らしい
- パススルーは対応だが非推奨
- バリエーションが6種類
ココに注意
【PowerArQ】はパススルー対応です。
パススルーとは充電しながら、電力を使用することです。
パススルーに関しては、実際ほとんどのポータブルバッテリーで可能ですが、バッテリーに負担がかかるためメーカーは推奨しておりません。
パススルー可能とメーカーが公表していても劣化が進むことに注意してください!
さらに、付加価値として「見た目がよく」、防災などにあれば便利な「LEDライト」付き!
さらに、【PowerArQ】が他社のポータブルバッテリーと圧倒的に差別化ができている点、それは「カラーバリエーション」の豊富さ。





上記の要素を踏まえて、当ブログでの価格の最終判断は「標準価格」とさせていただきます!


【PowerArQ】のまとめ
商品名 | 【PowerArQ】 |
写真 | ![]() ![]() |
セット内容 |
|
定格エネルギー | 626Wh |
定格容量 | 174Ah |
電圧 | 3.6V |
AC出力規格 |
|
USB出力規格 |
|
DC出力・シガーソケット |
|
ACコンセント充電 | 約8~9時間でフル |
シガーソケット充電 | 約18時間でフル |
ソーラーパネル充電 |
|
大きさ | 300mm(L) 242mm(W) 193mm(H) |
重さ | 6kg |
価格 | 66000円 |
充放電サイクル | 不明(およそ800回と予想) |
対応温度 | -10℃~40℃ |
電池種別 | リチウムイオン電池 |
如何でしたでしょうか?
【PowerArQ】は「SmartTap」で最大容量のポータブルバッテリーです。
実は、この容量は最近人気で、車中泊やキャンプをしていると「500Wh」までのポータブルバッテリーだと少し物足らない感覚に陥ります。
そういった方が増えてきているか、どんどん売れ始めています。
ココがおすすめ
つまり
- 初めてポータブルバッテリーを購入される方
- 現在、500Wh以下で物足らない方
- 1000Wh以上のポータブルバッテリーをお持ちで、サブが欲しい方
- 防災にある程度しっかりした容量のモデルが欲しい方
におすすめです!
以上、【PowerArQ】を徹底解説!定格300W「626Wh/174Ah/3.6V」の大容量ポータブルバッテリー!車中泊・キャンプ・防災用に。の記事でした。
「PowerArQ」シリーズの記事
- 【PowerArQ mini】定格200W
(311Wh/86Ah/3.6V) - 【PowerArQ 2】定格300W
(500Wh/138Ah/3.6V) - 【PowerArQ】定格300W
(626Wh/174Ah/3.6V)
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(626Wh/174AH/3.6V) - 【Jackery700】定格500W
(700Wh/194Ah/3.6V) - 【suaoki S670】定格500W
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